
こんにちは。今回は「重ね煮」についてお話をします。
「重ね煮」という言葉を聞いたことがありますか。文字どおり、食材を重ねて煮るお料理です。

重ねる順番が大事です。地上で葉や茎が上へ伸びてゆくものを下に、地下で根っこが下へ伸びてゆくものを上に重ねるのです。
お互いが本来伸びてゆくパワーをぶつかり合うように重ねることで食材の持つ旨みを引き出すのです。

覚えるのが難しい人は上の画像を印刷して、冷蔵庫に貼っておくのをオススメします
重ね煮は、組み合わせる野菜やお魚・お肉で豊富にバリエーションがあります。
たくさん覚えるのは大変なので、まずは基本となる「しいたまにんじん」を覚えましょう。
アレンジしやすくて、ハマったら毎週欠かさず作り置きをするようになりますよ。

- しいたけ 他のキノコでもOK 100g
- 玉ねぎ 1個
- にんじん 1〜2本
- 塩 少々





フタがカタカタしますが、ガンバレ!と心の中で応援してあげてください

冷蔵庫で1週間ほど保存できます

できあがった「しいたまにんじん」はそのまま食べても、野菜の甘味を感じることができますが、お料理の素として使うと「具だくさんの〇〇」が作れてとても便利です。
- お豆腐や油揚げと一緒におみそ汁にしたり
- ふわふわ卵を入れた卵スープにしたり
- 乾燥わかめとワカメスープもあっという間に作れます
- 親子丼や牛丼・豚丼が超簡単に作れます
- 中華スープの味付けで、とろみをつけると中華丼も
- 食パンにケチャップを塗って重ね煮を広げ、チーズをのせて焼くとピザトーストに
- フライパンに重ね煮とひき肉とトマト缶を入れて加熱すればミートソースも美味しいよ
- しいたまにんじんとひき肉をこねて一緒に丸めてハンバーグに
- 土鍋でも鋳物でもステンレスでも、なるべく厚手の鍋を使いましょう
- フタは蒸気穴が空いていないもの、空いている時は小皿やお弁当のシリコンカップなどを乗せてふさいでもOK(こげつきを抑えられます)
- 強火調理をすると鍋底がこげつくので弱火か中火で加熱してね
- 野菜から水分が出ますが、ほんの少し水を入れた方が蒸気が対流してしっかり火が通り、トロトロに煮えます
- 食材の量が極端に少ないときは、調理時間を短くして様子を見ましょう
- 薄い鍋のときは火を止めた後、鍋を新聞紙で包んだりバスタオルなどで覆っておくと保温調理になってGOOD
できあがった重ね煮をそのまま味見してみてください。野菜の甘味がよくわかります。
油と砂糖を使わず、ほぼ無水調理で済むので食材本来の味が凝縮され健康的。
野菜の薄切りや千切りで火の通りがはやくなります。水も少ししか入れないので素早く沸騰します。
そのあとは火を弱めて蒸気で加熱すると短時間でもビックリするほど煮えてます。
保温調理ができればこげ付きを防ぎながら、しっかり熱が伝わります。
水をほとんど使わないので、保存も安心。冷蔵庫で1週間くらい保存可能。(たいてい1週間以内に使い切ってしまいますが)
にんじんの千切り。目からウロコです。もっとはやく使えば良かったと思うこと請け合い。
ストウブなど鋳物の厚手鍋がある人は、ぜひ使ってみてください。鍋の本領発揮するメニューです。
我が家では離乳食時代に重宝した「ほっとく鍋」という鍋が数十年ぶりに大活躍しています。
ガラスの保存容器でしっかり密封できるものを使っています。
なんかキレイで、作り置きをがんばった感もひとしおです。(個人の感想です)
重ね煮の基本「しいたまにんじん」の作り方と使いみちをお伝えしました。
- いつも冷蔵庫にある食材で簡単に作れる
- 具だくさんのお料理の素として大活躍
- 砂糖も油も使わないヘルシー料理
- 離乳食の取り分けにも重宝
ラクではやいのが大好きな人にはごはん作りの助けになります。
ヘルシーなのでたくさん食べて体の調子を整えましょう。
我が家では、「しいたまにんじん」の他に「きんぴらごぼう(キノコ入り)」も重ね煮で毎週欠かさず作っています。副菜の作り置きとして重宝します。
重ね煮は「しいたまにんじん」の他にもたくさんあるので、またの機会にお伝えしたいと思います。

読者のみなさまもやってみてね。