靴下編みを始めたら、輪針が3本に増えてた💦
— コツコツさん (@kotukotu_san) July 7, 2025
使い心地はそれぞれ違って、どれも”いい”。
道具って奥深い。
これという1本を大切に使うのもいいけれど、
使い分けるというのもありなのかも🧦#靴下編み #手編みのある暮らし #編み物好きと繋がりたい

靴下編みのために輪針を3本も買ってしまっていた話です
靴下を5本針で編むのなら、個人的には「やってみよう」とは思わないのですが、輪針でシームレスに編めるマジックループの存在を知ると、「自分にもできそう」と思ったのですね。
わたしは輪針一択です。
号数は毛糸の太さに合ったものを用意するといいのですが、長さは80cmのものを用意してマジックループで編む人が多いようです。(わたし調べ)
長めの輪針を使って小さな輪を編む方法です。通常の輪針では編みにくい小さな直径のものも、コードの部分を途中で引き出してループ状にすることで、快適に編むことができます。
作り目をして、コードを半分に折るように引き出して編み地を2つに分けます。それぞれの端を交互に編み進めることで輪で編んでいるような仕上がりになるんですね。
1本で十分なのは重々承知していたのですが、なぜか手元には輪針が3本に増えてしまっていました。
初めて扱うマジックループを、「誰が考えたんだろう、こんな画期的な方法」と感心してしまい、他の針の使い心地も試してみたくなったのですね。
せっかくなので3本の使い心地を、靴下編みの初心者として書いてみようかと思います。どれも魅力的でした。
- addi(アディ)輪針ソックワンダー1号(2.5mm)25cm:金属製
- クロバー「匠」2号(2.7mm)80cm:竹製
- addi(アディ)輪針ノベルレース2号(2.7mm)80cm:金属製

マジックループで編むとどうしても気になる「段差(筋)」が、ソックワンダーではほとんど出ません。
輪針1本でぐるぐる編めるのでスピーディーに編めるのはもちろん、編み地が均一になりやすく、見た目もスッキリ。
靴下の見た目にこだわりたい人にはピッタリの一本です。
画像のように、左右の針の長さが違います。編んでいる途中で針から目が落ちないように工夫されているんですね。
見た目のコンパクトさは、想像以上の利点です。手の中に小さく収まる上、いつどこで中断しても「どこからだったかな」ということを気にしなくて済みます。
ただ個人的には、編んでいる手の力具合のせいなのか、手の大きさのせいなのか、それともついつい根を詰めてしまうせいなのか、他の針に比べて手に疲労を感じます。
適度な休憩をとることをお勧めしますが、早い・きれいを両立できるソックワンダーは初心者にはありがたい存在です。
かかとやつま先など、目数が増えたり減ったりする部分では、やっぱり80cmの長い輪針が便利。
マジックループで編むことで、左右の目数が見やすく数えやすいのが、とても助かりました。
特に初めての靴下編みではこの安心感は大きいです。

匠の輪針は、ジョイント部分が回転する仕様になっています。
マジックループ中にコードがねじれないのがとても快適でした。細かい配慮はさすがに日本のメーカー製。
竹素材の針は、しなやかで手に優しく疲れにくいところもお気に入りです。(手に入れやすいところも)

「どんな靴下にしようかな」と考えたとき、ざっくりした靴下よりも細めの毛糸で繊細に編みたいと決めていました。
一般に滑りやすい金属の針。目が詰まった編み地のとき、金属製の針は編み目の中にスッと入りやすくテンポ良く編めるのが気持ちいいのです。
加えてノベルレースは針にギザギザがついています。休ませている目が抜け落ちにくくなっているんですね。
このギザギザにもう一方の針が当たるときの、カリカリっとした感触が気持ちよくて好きです。
あと、いかにもドイツ的な赤いコードとシルバーの光沢ある針の組み合わせも。上級者に見えて初心者にはうれしいポイントです。(これも個人の感想。)
滑りすぎず手にも優しい竹製の針は、編み物初心者さんにも安心です。特に匠のようにジョイント部分が回るタイプは、マジックループ中のねじれストレスがなくて、かなり快適です。
糸をしっかりコントロールしながら編みたい人におすすめです。
編み目の中にスッと入ってくれる金属針は、スピード重視の方や糸割れしにくい糸を使っている方にピッタリ。
増し目をするときの狭い隙間にも、狙ったところにスッと上手に入ります。
ある程度、編み物に慣れてきて「もっと速くきれいに編みたい」と思ったら、1本持っていて損はなし。
ソックワンダーは、段差のないきれいな仕上がりが魅力。1本でぐるぐる編めるから、マジックループの筋が気になる人や、完成度にこだわりたい人に向いています。
コンパクトで持ち運びにも便利。
「どれが1番いいか」じゃなくて、「どれも良さがある」ということだった3本でした。
1本で十分なのだけど、どれか1本に決める必要はなくて、その日の気分やかかと・つま先などの編む部分、糸の太さや撚りの強さによって使い分けるのもいいと思います。
「どれを選ぶべき?」と悩む気持ちはよく分かります。わたしもそうでした。
でも実際に使ってみて感じたのは、完璧な1本を探すより、いろいろ試してそれぞれの使い心地良さを知ることができた喜びでした。
自分の手と感覚にしっくりくる道具を見つける旅だと思えば、3本買ってしまったことの意義があったのかな、と思えるのでした。
まだ、旅の途中の方への参考になれば嬉しいです。